2016年12月9日金曜日
静かな演劇について すずき
今日は、僕の好きな、『静かな演劇』と呼ばれる演劇についてお話をしたいと思います。
『静かな演劇』とは、劇作家の平田オリザさんや、岩松了さんの作品が代表する、
あたかも日常会話を切り取ったかのような演劇のことです。
みなさんは、『演劇』と聞くと、
劇団四季のような、大きな声でしゃべり、にぎやかな音楽が流れるような演劇を思い浮かべると思います。
一方、
『静かな演劇』は、
私たちの日常をそのまま描き出します。
セリフも、格好いいことを言う、ということはあまりなく、
「よう」「久しぶり」「あぁ、」「あれ、どうだった」「なに?」「あれ、」
などの、いかにも日常にありそうなセリフが多いです。
ストーリーも、明確な起承転結で構成されているとは限らず、
日常をそのまま切り取ったようなシーンが連続したりします。
それって、おもしろいの?
・・・という疑問がみなさんの中にうかんでいるような気がしないでもないですが、
是非、じっさいに劇場に足を運んでみてください。おもしろいと思います。
日常の断片(のように見える)作品から見えてくる、
人間の見方や世界観は、
劇場から出たあとの、あなたの日常にも彩りを与えてくれることでしょう・・・。
是非、みなさん大学に合格したら、
劇場に足を運んでみてください。
(余裕があれば、美術館にもいってみよう。東京都現代美術館がおすすめです)
以上、鈴木でした。