2016年8月24日水曜日

社会学とはなんぞや? by すずき


(過去のAA通信の再掲です、読んだことある人はごめんなさい!)
 
 
今日は、 僕が専攻する社会学についてお話しようと思います。

 (しばらく前のAA通信で書いたかもしれないので、読んだ人はごめんなさい)

 社会学とは何か。端的に言えば、 「人と人のつながりの秩序を研究する学問」です。

 

 といっても、よくわからないと思うので、具体的に書きたいと思います。

 

たとえば、エレベーターの中。

 乗客たちは、全員が扉の方を向かって乗っています。

 社会学者たちは考えます。
 
「なぜ、乗客たちは命令されたわけでもないのに、扉の方を向いているのだろう」と。

 

 答えから言ってしまえば、「公共の場において、人は他人に対して無関心を装うことを期待されているから」だそうです。


こんなふうに、社会学は、人のつながり方の法則を探っています。

 

もう少し大きな領域を扱うこともあります。

たとえば、
「どうして、人はこんなにめちゃくちゃ頑張って働いているのだろう?そうしなくても生きていけるのに。」
 
というような問いを立てて、資本主義の構造という点から答えを導き出したりもします。


みなさんが受験勉強を一生懸命しなければならないような理由も、
きっと社会学は教えてくれるでしょう。
 
(どうして大学に合格することが良い人生と結びつけて考えられる社会なのか、というようなことも、です!)

 

 社会学に興味がある方は、ぜひアドバイスタイムにてお話しましょう!

 


 そして、大学に入って、社会学を勉強しましょう!
 
 
 
最後に、社会学の古典をいくつか紹介します。
 
ご興味あればぜひ!
 
・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(マックス・ヴェーバー)
 プロテスタント諸国(ドイツ・イギリスなど)が、カトリック国(イタリア・フランスなど)より、近代資本性が発展しているのはなぜか?という問いに対して、
 もともと営利活動に否定的なプロテスタントの考え方が、営利活動を推し進める資本主義の考え方と、禁欲という点などで結びついている、ということを明らかにした本。
 わりと読みやすいけれど、理解するのはすごくむずかしいと思います。
 
・自殺論 (エミル・デュルケーム)
 人を自殺に追いやるのは、精神病などの内的要因でも、天気などの宇宙的要因でもなく、
 社会そのものである、と論じた本。
 (禍々しいタイトルに反して、普通の論文です)
 現代文のお手本のような書き方がされています。
 
・監獄の誕生(ミシェル・フーコー)
 近代にはいって、人を一括に監視するような監獄が生まれた経緯について、
 歴史的に明らかにした本。 読みづらいです。